奈良国立博物館【聖徳太子と法隆寺】展に行って来ました。

見仏

シブくてカワイイ仏像グッズのマシュロバです!

聖徳太子と言えば昔の一万円札の肖像画の人物!そうです、昭和な香りがプンプンしてくるあの一万円札の人です。私は昭和55年生まれなのでギリ見覚えがあるかな~と言ったところです。私より年上の方はなじみがあるかと思います。そんな日本人のDNAに刻まれた聖徳太子。お札に刷られていたからなじみがあるわけではありません。お札に刷られるくらい慕われ、古くから信仰されていたから一万円札のお顔になれた訳です(そうですよね?)次の一万円札の渋沢栄一さんは大河ドラマの主人公になりましたが認知度はまだまだだと思うので頑張って欲しいところです(母の故郷の偉人なので私はなじみがありますが)

昨今のミュージアム展のトレンドはネットで予約制チケット販売となっています。私もそれに倣いローソンのLoppiでチケットを購入しました。本当は、あ~今日はなんかすごくミュージアム気分♪となって当日に見に行くパターンが自然でしたが色々制約がある中で開催する上では必要なことなんだと思います。

入り時間が決まったチケットでしたが15分前ぐらいに奈良博に着くと既に行列になっていました。さすが聖徳太子&法隆寺!

事前予約(優先)制なので物凄い混雑はありませんが最初の方は多少人混みになっていました。それでも進むにつれまばらになっていくので一つ一つの展示をゆっくりじっくり見ることが出来ます。これは予約制のメリットですね。

素晴らしい展示の数々の中で特に気になったものをイラストを交えて紹介したいと思います。

聖徳太子2歳、16歳、35歳

なんと聖徳太子は2歳で東を向いて合掌し「南無仏…」と唱えたそうです。なんて徳の高い2歳児でしょう。こんな2歳児、見たことがありません!大抵の2歳児はイヤイヤ期が始まってちょこまかと歩き出し、なんでも掴み、口に入れ、駄々をこね、お昼寝する時も機嫌が悪く泣いてしまったり、夜中にたまに夜泣きして周囲を巻き込む魔の2歳児なのですが…そんな様子は全くなさそうな聖徳太子2歳像。イヤイヤを微塵も感じさせない荘厳さがあります。ただ、常に上半身裸でいるとしたら風邪を引かないかだけ心配なので上着だけでもそっと着させてあげたいです。

16歳の聖徳太子。おさげ髪が印象的です。おリボンまで付けてオシャレに気を遣っていそうです。思春期ど真ん中ですから色々と思う事もありそうです。でも2歳で南無仏と唱えるくらいの人物ですから思春期にありがちな“こじらせ”なんて縁が無かったのだと思います。

35歳の聖徳太子。 「10人の話を一度に理解した」というエピソードで知られているだけあって耳が大きく特徴的に描かれています。それを踏まえての大きな耳なのかはわかりませんが強調しているように見えました。

飛鳥時代の仏像

飛鳥時代の仏さまって平面的な掘りが特徴的ですが素朴な味わいがあって表情も優しくて個人的に好きです。こちらの仏さま、螺髪がぐるぐると大きめのうず巻きで表されていてそれが何とも可愛らしいです。

確かに螺髪ではあるけどよく言う螺髪とは違いますね。何でだろう

広目天と邪鬼

法隆寺と言えば日本最古の四天王!そして最古の邪鬼!

法隆寺金堂のいつもはあまり見えない広目天さまと多聞天さまが出陳されていました。

いつもは正面からしか見えない四天王さんですが360度ぐるりと見れます。間近でまじまじと見るとその平面的な彫りもものすごく丁寧に作られているのが手に取るようにわかります。

そして!邪鬼の上にプリーツ状の敷物?が敷かれている!前々からこれは何だろな?と思っていたので間近で見れたことによって全貌が把握出来ました。

四天王が邪鬼を生で踏みたくない為の敷物か?それとも邪鬼に気を使って敷物の上に立っているのか?どっちかはわかりませんがとにかくお上品に邪鬼の上に立つ四天王さん。

ここから日本に於いての四天王と邪鬼の歴史が始まっていくのかと思うとドキドキワクワクします。

そんな見どころいっぱいの「聖徳太子と法隆寺」展は奈良国立博物館では2021年6/20まで。7/13-9/5まで東京国立博物館での開催予定です。

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