シブくてカワイイ仏像グッズのマシュロバです!
仏像が好きでお寺に仏像を見に行くことはありますが、お寺で行われている行事や法要などにはほとんど参加したことがありませんでした。決して興味が無かった訳ではないんです、たまたまタイミングが無かっただけなのかやっぱり興味が湧かなかったのか…。しかし昨年「仏下-ぶつした-お不動ソックス」を販売したことを機に、お不動さまの縁日に行われる初不動にどうしても行きたい、行かなければならない!という使命を感じました。
京都の狸谷山不動院と迷った挙句、大阪寝屋川の成田山不動尊に行く事にしました。人生で二回目の乗車となる京阪電車に乗り、香里園という最寄りの駅で降り、高級住宅街を通り抜け目的地成田山不動尊へと到着しました。
おお、ここがよく節分の日のニュースで見かけるお寺かぁ(朝ドラのヒロインが豆まきをするので有名)お不動さんのお寺だったなんて知らずにすみません、と思いながら境内をウロウロ。
本堂で「初不動特別大護摩供」 があるのをネットで調べて知っていたのですが事前登録制なのか関係者しか入れないのかまではよくわからなくて本堂に入っていいものか入り口でモジモジしていた所、前方にいたマダムが「誰でも入れるんやで」と教えてくれました。わ!私の気持ちを察してくれる素敵マダム!そのマダムの後に続くように本堂へ上がりました。開始時間ギリギリで入ったので席はほぼ埋まっており、床に座るものと思いきや、なんとお坊さんが一番前の席に案内してくださいました。なんてラッキーなんでしょう!と、隣に座ったマダムと喜びを分かち合いました。
目の前にはご本尊の不動明王像が!その横には制多迦童子もいる!暗くてよく分かりませんでしたが軍荼利明王と愛染明王らしきお像も見えました。一番前の席で推しのアーティストのライブを見れるかのようなドキドキ感。間もなく大興奮のお不動フェスが始まるのも知らずにいる私よ…度肝抜かれるぞ!
「ドンッ!!」心臓が破けるくらいの太鼓の爆音が薄暗いお堂に鳴り響く。始まりの合図、護摩が始まり僧侶たちの読経が始まる。燃える炎、その灯かりで揺らめく不動明王。僧侶のお経、太鼓、法螺貝、なんだこのグルーブ感は!?心地よいリズムを通り越し色めき立っていく。流れるようなお経の抑揚、荒れる太鼓、なんだこれは!?まるでフェスではないか!体全体でノリに乗ることは出来ないが心が躍る、座ったまま静かに興奮している!これが法要!?思っていたのと全然違う!
リーダー?的な僧侶の美声に続き他の僧侶のお経が続く。暴れ太鼓のテンポも早まる。ステージのボルテージは最高潮に達した。ダイブが始まるのか?!お不動さんの?!いや主役は動じない。不動だからだ。
興奮のお堂、しかし参拝者は静かに座ったまま皆心で不動明王と一体となりお経を唱え、不思議な高揚感を共有し30分ほどの法要は終わりました。
私は放心状態のまま、マダムに挨拶をし、この次に外で行われる柴燈大護摩供に向かいました。
何だったんだあれは…まるでお不動フェスやないか。あんな微動だに出来ない悶絶の高揚空間、反則やで…来年も絶対に参加したい!とか思いながら。
柴燈大護摩供が厳かな空気の中、始まりました。 山伏が邪気を払うための矢を放ったのちに点火!
モクモクと煙が上がり、どんどん勢いを増していきます。
ここでもお経と太鼓が鳴り響く!それに合わせるかのように天に舞い上がる煙、炎
すっかり煙と炎の虜になり、我を忘れてカシャカシャとスマホで写真を撮りまくる。動画も。
護摩供も終盤に差し掛かり、結界を張っていたしめ縄などが降ろされると一斉に参加者や信徒さんたちがお下がりを求め群がっていきました。私も何かあやかりたい!と思い、しめ縄についていた紙垂や笹の葉?などをいただきました。
あぁ!そうだ、お不動ソックス撮らなきゃ!と仏下撮影のことを思い出し、護摩供の名残の炎の前で一人で変な体制で写真を撮りました。
大興奮の初不動大護摩供。こんなに素晴らしい法要を知らずに41年間生きてきたことを悔いたが、知れて良かった。また絶対に行こう、そう思いながら成田山不動尊を後にしましたとさ。
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