シブくてカワイイ仏像グッズのマシュロバです!
御所市と奈良県の取り組みで、地域活性化を目的として開催されている「2日間だけのオープンシャッター」。今年の3月にも開催され、今回も参加させていただきました。
普段は閉ざされたシャッター通り。人影もまばらな商店街がこの2日間だけは賑わう…ハズ。
蓋を開けてみるとやはりそこは御所。土日だと言うのに静かで、一方通行の道路を車がビュンビュン飛ばす音だけが響き渡る。
…この2日間どうなるんやろな、と不安がよぎったが、時間が経つにつれポツポツと人が現れるようになった。
オープンシャッターのチラシを見て仏像グッズのお店が気になり寄ってくださった年配の女性や、カフェの帰りに気になって立ち寄ってくださった女性二人組。
お店にある仏像グッズを見て、楽しんで喜んでくださる姿を見て、あぁ今回もお店を出させていただいて良かったなと。
お客さんとの交流が楽しく、自分のやっていることが誰かを笑顔に出来るなんて素敵なことだなと改めて感じたオープンシャッター1日目。
このお店の仏像酒場用に用意した日本酒を飲みたい欲を抑え、2日目に臨んだ。
待ちに待った2日目!目玉は僧侶によるDJ!
オープンシャッター、仏像グッズの店マシュロバで物販以外で何をやるかという会議の中、急に決まったのが仏像酒場。どうせやるのならそこにカッコいい音楽があった方が良いと思い、知り合いのDJでもあり僧侶でもある武田さんにオファーをしたら快く引き受けてくださった。
土日の昼間の御所は新地商店街。老若男女が行き交うその町で、普段はシャッターが降りている店での仏像グッズと酒と僧侶とDJ。
情報量が多過ぎて困惑せざるを得ない混沌としたその空間が今、DJ僧侶の登場によって更に不思議空間へと昇華された。
僧侶によるDJが始まる。気持ちの良いハウス、テクノのリズムに自然と身体が揺れ出す。
音楽の流れる空間。そこに居合わせた人たち。
謎のグルーヴ感と仏像と酒と僧侶とDJ。
もう、大好きなもの達がごっちゃになって私の脳内は情報過多による疲労困憊と一種のエクスタシーにも似たような感覚を覚えた。
近所のおばちゃんや少年、ギャルたち…普段は相見えない人たちもこの空間の中では仲間だ。
音楽を楽しみ、身を委ねる。その空間の中で自分自身を見つめ、忘れていた何かの感覚を取り戻す。
至福の時間はあっという間に終盤へ向かう。武田さんは布袍(ふほう)と輪袈裟に着替え、お説教もしてくださった。
仏教の教えに、集まった皆さんも耳を傾けフムフムと頷く。〝今を生きろっ〟そんなメッセージをいただき、また明日から頑張ろうと自分を鼓舞する。
その後、布袍と輪袈裟での奇跡のDJプレイ。それだけでも垂涎ものなのに、そこへフラっとギャルたちがやって来た。
その構図の破壊力といったら!
私はギャルと僧侶の間にあるギャップに悶え死にしそうになった。
ギャルと僧侶の対比、絶対に相見えない種族の共存。これこそがこのお店の中で発生した化学反応の醍醐味。
その普段は無い異空間が楽しくて面白すぎてたまらなかった。
そしてその混沌とした素敵な空間は、夏が終わるような寂しさと切なさに似た感覚で徐々にフェードアウトしていったのだった。
私の物欲ならぬ仏欲、それが大いに刺激され、満たされた2日間。この2日間で得たものは大きい。それを解釈し、自分の糧とし、更なる飛躍を目指したいと思った。
そう、自分でもDJやるだんべー(そっち?!)
コメント