シブくてカワイイ仏像グッズのマシュロバです。
例年5月には出張で東京に行き、実家のある埼玉に泊まるのですがコロナ禍の影響で今年はそれが無しになってしまいました。
あぁ私の貴重な1人行動と埼玉帰省がオジャンに。悶々とした日々を過ごす中、家族の計らいで日帰り小旅行に行ける事になり、かねてから行ってみたかったミホミュージアムに行くことにしました。
とある人に強く勧められており、仏像に関わる仕事をしてるならミホミュージアムに行って勉強してきた方がいいよと言われていたので今こそその時!と思い立ったのでした。
普段は絶対に乗らない特急に乗り込む。
出張でも大阪からの帰りでも電車賃をケチって急行にしか乗らない私は旅気分を味わいたいが為に特急券を買った。
スイスイ駅を飛ばす特急。窓から見える長閑な景色。そうそうこれよ、この旅気分を味わいたかったのよ!
奈良から京都までは特急だと意外とすぐなので用意してきた本を読む暇も無かった。ずっと外の景色を見ているだけで楽しいのだ。
京都へ着きJR琵琶湖線から石山駅へ。
駅へ降り立つとミュージアム行きのバスが待っていた!往復のバスチケットを購入し急いでバスに乗り込む。
ここから約50分の道のりが始まる。トイレは済んだか、吐き気止めは飲んだか、トイレが近いやつ酔いやすいやつは十分に気をつけろっ
自分がそうなんだ、50分もトイレ無しの路線バスに乗り込むことは地獄に足を踏み入れるのと同じだ。気合を入れて膀胱を防御しろっ
ぐわんぐわん揺れるバス、細い山道をスレスレで行き交う乗用車。
ブーッ!バスの運転士さんのクランクションが鳴る。前の車早よ行かんかい!おいっそこの車!早く曲がれぃ!そんな声は聞こえなかったが威勢の良さは運転と行動を見ていればわかる。この運転士さんかなりのやり手だな。この人に任せておけば安心だ。
そんな変な安堵感を持ちつつ、もしかしたら催すかもしれない尿気と吐き気を心配しながら長い長い50分の運命を天と運転士さんに任せた。
やっと到着した。ふーっ何とか体裁は保てた。
ずいぶん山奥に来たもんだ。
こんな所にこんな建物が。驚くのはまだ早い。レセプション棟から美術館まで距離があるので歩いて向かった。
不思議なトンネルを抜けるとそこに広がる景色。
四方を山に囲まれておる。すごいところにあるな、なんなんだここは。
そう、初めて見る景色場所建物が五感を刺激する。
その為にここへ来たのだ。自粛自粛で鈍った感覚を戻す為ここへやって来た。
…おぉ。すごい空間が広がる。ただ圧倒される。山奥なのにハイセンスすぎる。
私は建築に疎いのでただすごいとしか思わないのですがきっとそれでいいんだろう。
秋季特別展の日本絵画を北館で拝見し、常設展示の南館へ。
ここがまたすごい!世界中から集めた珠玉の彫刻や絵画、更に仏像まで。
ここを作った創設者、建築家すごい。見せ方、展示内容すごい。すいません、すごいとしか言いようがありません。
世界的建築家のI.M.ペイさんが建築されたそうです。あのルーブル美術館も作ったすごいお人。
そりゃすごいに決まってるわ。
色んな展示があった中で私が特に気になったのがこちら
お昼はB1Fのカフェで自然農法で作られたお野菜のショートパスタを
ゆっくりと非日常空間を存分に味わい終え、またあの不思議なトンネルを抜けて、バスで50分の下り山道を昼寝しながら体裁を保ち、石山駅から京都駅に戻った。
京都伊勢丹で友人の出産祝いを買い、奈良へ帰る特急へ乗り込んだ。
この紙袋がどうも京都へ行ってきて買い物してきたんどすわ、という感じを醸し出しすぎるからただ京都で買い物してきた人みたいに思われるのが癪だなぁとか、誰もそんなの見てないから気にしない気にしない。
私は今日すごいいい物を見てきたんだから。
帰りの特急も外の景色を眺めていたら本を読む暇なんて無かった。ただ遠くの山や田んぼや池が美しかった。
家に着き伊勢丹の北海道展で買った帆立を食べ飲酒をしあつ森をして夜が更けていった。
また行こう、ミホミュージアムに。
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