龍谷ミュージアム 特別展【眷属】に行って来ました。

展覧会

シブくてカワイイ仏像グッズのマシュロバです!

2024年9月21日(土)~11月24日(日)まで京都 龍谷大学 龍谷ミュージアムで行われる特別展「眷属」の内覧会にお邪魔して来ました。

今回はこちらの展覧会のキャラクターデザインを担当させていただいたご縁で、有難いことにプレス内覧会にもお招きいただき、初めて身内側?として内覧会に参加させてもらいました。

デザインを担当した、せいたかさん・こんがらさんと一緒に記念撮影

館長さんや学芸員さんの説明後、展覧会を観て回り、更にその後も特別内覧会でじっくり拝見させていただきました。今年の1月のシリーズ展での眷属を開催後、秋の特別展でパワーアップして帰ってきた眷属展。私は1月の眷属展にも行きましたが内容も展示物も気合の入れようも格段に上がっていました。

普段は目立たない眷属たちはこの展覧会のためにひっそりと脇役を演じていたのかも知れない。しかし今回はオレたちが主役だ!しかと見届けよ!と、声が聞こえてきそうです。

あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが「眷属」とは従者や取り巻きを意味する言葉で、仏教美術の世界では信仰の対象となる仏に付き添い、その信者に利益を与えたりする尊格のことを言います。薬師如来の十二神将や不動明王の二大童子がその一例です。

展示では眷属とは何ぞや?からの丁寧な説明があるので仏像初心者の方でもわかりやすく入っていけるかと思います。驚くのがその眷属の数です。今回の展覧会では約80件あまりの絵画や彫刻が紹介されていますが、それらに登場する眷属は実にバリエーションが豊富でこんなに眷属がいるの?!と改めて思わされました。終いには眷属の眷属までいることを知り、そんなことを言い出したら眷属の眷属の眷属もいるんじゃ…と果てしない眷属ワールドの広がりに宇宙を感じました。

いつも主役である如来や菩薩をじっくり見てサラッと眷属を流し見しているそこのアナタ、この展覧会後はどの展覧会にいっても眷属を注目してしまう脳になっているかもですよ!でもそれが今回の展覧会のねらいなのかなとも思います。脇がいてこそ主役が輝く、脇無くしては仏の世界は成り立たない。如来、菩薩、明王、天や眷属が一体となってこその世界。眷属をもっと身近に、注目して見るともっと立体的に解像度が上がって仏の世界について今までより深く考えることが出来るようになるかも知れません。

今回の展示で気になった和歌山・金剛峯寺の阿耨達童子を描かせていただきました。

あの運慶が造った八大童子像の失われたニ軀の一つで中世の補作である阿耨達童子像です。実物の表面は素地のままですが、想像で色をつけてみました。

菩薩のような童子と乗り物サイズの龍がカッコいい!

こんな風にお気に入りの眷属を見つけてみるのも面白いかも!

秋季特別展「眷属」は11/24(日)まで!今までになかった眷属をフィーチャーした展覧会です。ぜひお越しくださいませ〜

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