シブくてカワイイ仏像グッズのマシュロバです。
奈良国立博物館で開催中の「超国宝-祈りのかがやき-」前期展示(4/19-5/18)に行って来ました。

GW中の平日に行って来たのですが、ものすごい混雑ぶり。ロッカーも空いていない状況だったのでクロークに荷物を預けていざ、超国宝展内部へ!
いきなりの法隆寺百済観音!ガラスケース無しの展示で360°拝めてしまいます。百済観音の息づかいも感じれるような距離感、同じ空気を吸えてしまう幸福感。もうこれだけで前売りチケット代2000円の価値アリ。もちろん+200円当日券でも十分な値打ち!ほんまにありがとうございます。
ここで感動している場合じゃないんです、次から次へと国宝の波が押し寄せて来て息をする暇もない、身構えていないと感情が底をつきそうで身も心も持ちませんよ。平常心を装ってはいたものの、心の中でヤバいヤバいと呟き、もういいよ、ほんともうええって、と嬉しいけど怖い、好きだけどもう十分だからと何かに訴えながら見て回りました。
人はすごいものを連続で見せられると感情が破綻するんでしょうか、逆に何も感じなくなりそうで自分が一瞬怖くなりました。
展覧会の目玉が連続であるのでさすがに疲れ果てます。かなり興奮を抑えて見たのでそこまでダメージはありませんでしたが、いちいち反応してたら家まで帰る気力体力が持たないところでした。
特に気になったものをイラストにしてみました。言ってみれば全部気になるんですが、初めて見た絵画、彫刻からピックアップしました。
奈良・朝護孫子寺の信貴山縁起絵巻 尼公巻
出家した弟の命蓮の消息を尋ねて旅をする姉の尼公の物語です。

途中、大和国で東大寺の大仏さまからの夢のお告げで信貴山へ行き弟と感動の再会を果たすのですが、大仏さまの前で尼公が寝そべっている描写がまたシュール。腕で頭を支えてポテチ食べながらテレビを見ているかのようなポーズ!こんなくつろいだ姿勢で大仏さまの前で寝るだなんて度胸がある姉君だこと!それとも昔はもっとおおらかで大仏さんも身近だったんだろうか。令和の今、同じようなポーズで大仏さまの前でくつろいだら出禁になりますよねきっと。怖いからそんなことしませんが、何か尼公に憧れの念を抱いたというか、こういうおおらかさも時には必要だなと思いました。
展示の1番最後、大トリは京都・宝菩提院願徳寺の菩薩半跏像。初めて拝見させてもらいましたが、一瞬でトリコになるようなそんな魅力たっぷりな仏さまでした。

流れるような贅沢な衣文が印象的。ふくよかな身体に引き締まった腰つき。見たことない斬新前髪とオシャレヘア、麗しい目つき。手と足の指先から醸し出される艶っぽさ!これは惚れますよね。何周も回りました。きっとエロい目で見ていました、すみません。
仏像って、よく考えたら半裸ですし、妖艶さのある仏さまも多いですよね。そういう目で見てはいけないとわかっているんですが、人間なので煩悩の塊なわけで、仕方ないですよねコレばっかりは。
イラストも特に力が入ってます 笑

そんなわけで超国宝展は“行く”がデフォルトです。行かないと損になります。それぐらいヤバい展覧会です。ぜひ行ってください!
奈良国立博物館130年記念特別展
超 国宝-祈りのかがやき-
2025年4月19日(土)-6月15日(日)
前期展示4月19日(土)-5月18日(日)
後期展示5月20日(火)-6月15日(日)

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