シブくてカワイイ仏像グッズのマシュロバです。
夏越の祓とは…半年の間に溜まった穢れなどを祓い清め、残りの半年間の息災を願う神事。茅の輪をくぐり厄除けを行う。
夏越の祓といえば“茅の輪”ですね。その昔、渋谷にある神社で茅の輪をくぐったことがあるんですがその時は確か12月で何で冬に茅の輪が?と自分の記憶違いかな?と思っていたんですが、12月にも年越の祓があることを知って、やっぱりあれは冬だったんだと自分の記憶が正しかったことに安堵しました。その時、一緒にくぐった相手が室生寺のブログの回に出てくる役者の卵だったんですが、茅の輪をくぐる際の作法で何か呪文?のようなものを唱えながらくぐるんですが、その呪文?を一瞬で覚えて唱えていたのを見てさすが役者の卵だなぁと思ったどうでもいいエピソードが私と“茅の輪”の初めての出会いです。あれから十数年、奈良の地で再び茅の輪をくぐる機会に恵まれました。
いつもの奈良の愉快なお仲間と昼前に天理駅で集合して歩いて石上神宮へ向かいました。ところが何でか一向に石上神宮に着かないんです。駅から神社までは徒歩約30分あるのでそれもそのはずなんですが一向に足が向かない。そうなんです、天理駅から石上神宮へ向かう途中の商店街に魅力的なお店がたくさん在りすぎていちいち足を止めては物色していたら時間が思ったよりも進んでいたのでした。
もう、祓はええか、みたいな妥協案も出てきましたが何のために天理まで来たのかわからないのでその選択肢はさすがにパスし、当初の予定よりも大幅に遅れて石上神宮へ向かいました。
石上神宮へ着くと、日中は雨予報だったので神事に予定変更があり、屋外で行う儀式が拝殿の中で執り行われていました。
その後、茅の輪をくぐる神事まで時間があったので天理参考館まで行き、世界の文化と考古美術を見て回りました。
とにかく涼しい。時間をもてあそぶ我々に持って来いの施設があって良かった!参考館さんありがとう!奈良の愉快な仲間たちはアカデミックな方々ばかりなので一緒に回るとすごく楽しい。
何故か館内の方が上の階には縄文土器などがありますよ、とわざわざ我々におススメしてくださいました。きっと興味がある層だろうと察してくれたのかな。
上の階には私の好きな縄文の品々が展示されており、興奮気味にシャッターを切りました(フラッシュをたかなければ撮影OK)館内の方、おススメしてくれてありがとう。
そろそろ茅の輪くぐりの時間が近づいたので、石上神宮へ最短の距離で行き、神事が始まりました。
初めての祓の儀式。厳かでいて興味深い。宮司さんが御神剣を携えて茅の輪をくぐります。
それに続いて参拝者も列をなし、ぐるぐると3回回りました。
「水無月の 夏越の祓する人は 千歳の命 延ぶといふなり」と古歌を全員で宮司さんの後から唱えながらひたすら歩きました。
今回、初めて夏越の祓に参加させていただき、古から続く神事を体験でき幸せでした。まだまだ知らない行事がたくさんあるので隙あらば参加していきたいです。
そしてこの日は何日も前から雨予報だったこともあり、しかも朝観てきたNHKの天気予報も雨マークだったので私はレインブーツとお気に入りのビームスボーイの撥水生地のオーバーオールに7分袖のリネンのパーカーを着てきていました。おまけに折り畳みではないちゃんとした傘を持ってきましたが一向に雨が降る気配もなく、なんなら太陽も出て日が差して青空が雲の隙間から見える時間帯もあり湿気でムンムンな中、服装選びも傘選びも失敗していました。撥水生地は全然風を通さないから蒸した日には適さない。この日の学びでした。
最後に、女史たち6名で入った天理スタミナラーメン。歩き疲れた身体に染み入り美味しかった。けど、私は彩華ラーメンの方が好みだなと再確認しました。天スタと彩華は似ているようで否なり。
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